プライドと現実の間

基本情報技術者試験で、午後問題の悩みポイントはプログラミング言語のチョイスである。

 

私はこれまでの経験から、Cか表計算のどちらかにしようと考えた。

Javaも選択肢としてはあったが、なし寄りのありというか、あり寄りのなしというか、要はあまり自信がない。

 

希望としては、Cで取りたいところ。

どれほどの方に共感していただけるかわからないが、表計算で取得したら恥ずかしい、胸を張って基本情報技術者に合格したと言えない、という気持ちがどこかにあった。

つまらないプライドであることは認める。

 

あくまで表計算は控え選手、スタメンはCでいこうと決め、両者ともトレーニングをおこない試合に備えた。

いざ当日を迎えたとき、試合開始直後にスタメンは即刻退場となり、控え選手がお出ましになるとは予想だにしなかった。いや、うすら予想はしていた。

 

CBTは試験問題の漏洩厳禁のため内容は書けないが、私が受けた時のCの問題は解きづらく、表計算は易しめだった。あくまで私の主観による。

 

それはそうと、ネット上ではCBTになって基本情報技術者試験が簡単になったのではないか、という意見が散見される。合格率が爆上がり(20%台→40%台)しているからである。

しかし私はそうは見ておらず、自信のある人だけが受験するようになったためだと考えている。なぜなら、受験者数が減少しており合格者数はあまり変わっていないからだ。

ここ近年の統計は下記の通り。

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基本情報技術者

年度 受験者数 合格者数 合格率

H29 105,252 23,288 22.1%

H30 111,381 28,552 25.6%

R元  121,556 31,224 25.7%

R2   52,993 25,499 48.1% ←ここからCBT導入

R3春  32,549 13,544 41.6% ←私の受験回

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CBT受験は試験日の3営業日前まで申し込みも日程変更も可能のため、ギリギリまで勉強して受験するかどうかを決めることができる。そのため「とりあえず申し込んでおこう・とりあえず受けておこう」層が減ったのではないかと踏んでいる。

さらにCBTでは午前と午後で日にちを分けることができるので、心身的な負担も軽い。

そういった理由で合格率が上昇したのだと推察している。

 

この推察には、もちろん、自分が合格した回が簡単だったわけないでしょバイアスもかかっている。

つまらないプライドであることは認める。